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一周忌の挨拶例文|施主が使える場面別の短い言葉とマナー
この記事では、一周忌での挨拶を場面別の短い例文と一緒に、分かりやすく解説していきます。
一周忌は、四十九日の次の大きな節目なのでプレッシャーも大きいですよね。
この記事を読みながら、そのまま使える例文と自分の言葉にするコツを一緒に整えていきましょう。
この記事では、
初めて施主を務める30代・40代の方を想定して、一つずつ丁寧にお伝えします。
「形だけは外さず、でも背伸びし過ぎずに親らしい一周忌にしたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
一周忌の挨拶の基本|いつ・誰が・どのくらい話すか

一周忌って、どこで誰がどのくらい話すものなんでしょうか?
一周忌の挨拶は、施主(喪主)が法要の節目ごとに短く話すのが基本です。
宗派・地域・寺院によって進行や適切な言葉は異なります。以下は仏式の一例ですので、挨拶のタイミングや献杯の有無は、事前に菩提寺や進行役へ確認しましょう。
一周忌とは|いつ行い、どんな意味があるか
一周忌は、故人が亡くなってから満1年目に行う仏教の年忌法要です。
理想的には「亡くなった翌年の同じ月日(命日)」に営むとされますが、参列者の予定を考えて命日に近い土日などに前倒しすることも一般的です。
この一周忌を一区切りとして「喪が明ける」と捉える地域も多く、残された家族にとっても大きな節目になります。
一周忌の一般的な流れと、挨拶が必要な場面
一周忌法要の全体像は、次のような流れがよく見られます。
| 順番 | 内容 | 挨拶の有無 |
|---|---|---|
| 1 | 僧侶が入場・読経開始 | なし(またはごく短い開式の一言) |
| 2 | 焼香 | なし |
| 3 | 僧侶の法話・締めの読経 | なし(合掌のみ) |
| 4 | 僧侶退場後、法要全体のお礼 | 施主が挨拶 |
| 5 | 会食(お斎)の開始 | 会食前の挨拶+献杯の挨拶 |
| 6 | 会食の締め・散会 | 締めの挨拶 |
この4つを押さえておけば、特別な進行役がいない場合でも、施主として一周忌の雰囲気をきちんと整えることができます。
挨拶の長さと言葉遣いの目安
一周忌の挨拶の長さは、
くらいを目安にすると、参列者にも負担をかけず、気持ちも伝わりやすくなります(ちゃんとしたお葬式の解説内容を参考)。
言葉遣いは「です・ます」が基本で、
といった定番のフレーズをベースにすると安心です。
一周忌の挨拶|法要開始前の短い一言

どんなふうに切り出せばいいでしょうか?
具体的な例文を見てみましょう。
法要開始前の挨拶は、30秒〜1分ほどのごく短い一言で大丈夫です。
長々と話さず、参列へのお礼と、これから一周忌の法要を始めることを落ち着いて伝えましょう。
基本の挨拶の型
構成は次の3ステップです。
法要開始前の一周忌挨拶例文(施主)
例として、お父様の一周忌を迎える長男・長女の立場での文を紹介します。
(〇〇・□□の部分は差し替えてお使いください)
「本日は、お忙しい中、亡き父〇〇の一周忌法要にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。
施主を務めます長男の□□でございます。
おかげさまで、こうして皆様にお集まりいただき、父も喜んでいることと思います。
それでは、これより一周忌の法要を始めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
」
「本日は、ご多用のところ、亡き母〇〇の一周忌にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
施主の長女、□□でございます。
皆様にお越しいただけたことを、母もきっと喜んでいることと思います。
それでは、僧侶様にお経をあげていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
」
この段階では無理に思い出話を入れず、後半の挨拶でゆっくり触れると気持ちも楽になります。
一周忌の挨拶|法要終了後・会食前のお礼

型に沿って組み立てれば、2分ほどで気持ちを伝えられます。
法要終了後・会食前の挨拶は、一周忌で最も「中身のある挨拶」になる場面です。
ここでは、感謝と近況、そして会食(または散会)への流れをまとめてお伝えします。
法要後の一周忌挨拶の構成
一周忌の挨拶例文(法要後・会食あり)
亡き母の一周忌で、会食に移るケースの例文です。
「本日は、亡き母〇〇の一周忌法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、この一年を何とか無事に過ごし、本日こうして一周忌を迎えることができました。
母が亡くなった直後は、どうしてよいか分からない日々でしたが、皆様からあたたかいお言葉やお心遣いをいただき、家族一同、支えていただきましたことを心より感謝申し上げます。
母は、生前からよく『〇〇(子どもの名前)たちが笑っていてくれたら、それだけで幸せだよ』と言っておりました。
今日、こうして皆様にお集まりいただき、母もきっと安心して見守ってくれていることと思います。
ささやかではございますが、別室にお食事をご用意いたしました。
お時間の許す限り、母の思い出話などをお聞かせいただけましたら幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
」
会食なし(一周忌の法要だけ)の挨拶例
お寺や自宅で読経と焼香だけを行い、会食を省くご家庭も増えています。
その場合も、法要の最後に短いお礼を述べて締めましょう。
「本日は、ご多用のところ、亡き父〇〇の一周忌法要にお越しくださり、ありがとうございました。
皆様にお焼香をいただき、父も心強く感じていることと思います。
この一年、皆様のお力添えのおかげで、家族一同、何とか日々を過ごしてまいりました。
本日は会食の席は設けておりませんが、お時間の許す方は、この後しばらくこちらでお線香をおあげいただければと存じます。
本日は誠にありがとうございました。
」
一周忌 会食での挨拶と献杯|例文とマナー

乾杯と違うと聞きますが、何がポイントですか?
短い定型に、自分の言葉を1〜2文足すくらいで十分ですよ。
会食の始まりでは「会食前の挨拶」と「献杯の発声」をセットで行うことが一般的です。
献杯は、お祝いの「乾杯」とは意味も雰囲気も違います(公益社「献杯とは?」の解説より)。
会食前の一周忌挨拶と献杯の流れ
一般的な流れは次の通りです。
一周忌 会食前の挨拶+献杯の例文(施主が発声する場合)
亡き父の一周忌で、施主自身が献杯まで行う例です。
「あらためまして、本日は亡き父〇〇の一周忌にご参列いただき、誠にありがとうございました。
皆様のおかげをもちまして、無事に法要を終えることができましたことを、家族一同、心より御礼申し上げます。
父は、生前から皆様とのご縁をとても大切にしておりました。
本日はささやかではございますが、お食事をご用意させていただきましたので、お時間の許す限り、父の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
それでは、僭越ではございますが、献杯のご唱和をお願いいたします。
亡き父〇〇を偲び、献杯。
」
静かに「献杯」と言い、軽く口をつけるだけで十分です(公益社のマナー解説より)。
献杯の挨拶を親族や友人にお願いする場合
施主の負担を軽くするために、故人の兄弟や親しい友人に「献杯の発声」をお願いすることもよくあります。
その場合は、会食前の挨拶の中で一言だけ振ります。
「なお、本日の献杯のご発声は、父の弟であります〇〇さんにお願いしております。
それでは〇〇さん、よろしくお願いいたします。
」
事前に本人へ「献杯の一言をお願いできますか」と相談しておくと、当日もスムーズです。
会食の締めの一周忌挨拶の例文
会食が終わりに近づいたら、施主が軽く締めの挨拶をして散会にします。
「本日は、長いお時間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
皆様から父の思い出をうかがうことができ、父もきっと喜んでいることと思います。
まだまだ未熟な家族ではございますが、今後とも変わらぬご指導、ご厚情を賜れましたら幸いです。
本日は本当にありがとうございました。
」
一周忌 挨拶|納骨・僧侶・身内だけの場合の一言

それと、身内だけの会なので、少しくだけた雰囲気でもよいのか気になっています。
僧侶へのお礼も含めて、一言フレーズを用意しておきましょう。
一周忌に合わせて納骨をする場合や、身内だけで行う場合も、状況に合った一言挨拶があると安心です。
かしこまりすぎず、しかしだらしない印象にならないバランスを意識しましょう。
一周忌と同日に行う納骨式での挨拶例
お墓や納骨堂の前で行う納骨式では、天候や参列者の体調にも配慮し、できるだけ簡潔に話します。
「本日は、亡き〇〇の一周忌法要ならびに納骨式にご参列いただき、誠にありがとうございます。
皆様のおかげをもちまして、こうして〇〇をこの地にお納めすることができました。
今後とも、遺族一同をあたたかく見守っていただけましたら幸いです。
本日は本当にありがとうございました。
」
僧侶・お寺へのお礼の挨拶例
僧侶へのお礼は、読経のあとや、お布施をお渡しする時に、短く心を込めて伝えます。
「本日はお忙しいところ、一周忌のご供養を賜りまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に一周忌を終えることができました。
どうぞお納めください。
」
身内だけの一周忌での、少しくだけた挨拶例
親兄弟やごく近い親族だけの一周忌では、「きちんと感」を保ちつつ、普段の言葉に少し近づけてもかまいません。
「今日は父の一周忌に集まってくれて、本当にありがとう。
この一年、みんなに助けてもらって、何とかやってこられました。
父も、こうして家族がそろっているのを見て、きっと安心していると思います。
せっかくの機会なので、ゆっくりご飯を食べながら、父の話をたくさんしていけたらうれしいです。
」
「バタバタ」「どんどん」などの重ね言葉も、別の表現に言い換えると安心です。
一周忌の挨拶をラクにする工夫|メモ・代読・涙への対処
メモを見てもいいのでしょうか?
むしろ一周忌のような場では、メモを見ながら落ち着いて話す方が安心して受け止めてもらえます。
一周忌の挨拶は「完璧に覚える」必要はありません。
参列者も、施主が緊張していることを分かっています。
無理をせずに話せる工夫を、最初から取り入れておきましょう。
メモを使うときのコツ
多くの葬儀社・マナー解説でも、「挨拶でメモを見ること自体は問題ない」と紹介されています(ちゃんとしたお葬式のコラムなど)。
「一文ごとの最初の5〜6語だけ」など、カンニングペーパーのように作ると話しやすくなります。
代読をお願いする場合の考え方
施主が高齢であったり、人前でどうしても話すことが難しい場合は、
に「施主に代わって挨拶をしてもらう」形でも問題ありません。
その場合は、冒頭に
「本日は、施主の〇〇に代わりまして、□□よりご挨拶申し上げます。
」
と一言添えると自然です。
涙が出て言葉に詰まってしまったときは
一周忌を迎える頃の気持ちは、人によって異なります。
挨拶の途中で涙が出てしまうことも、不思議ではありません。
落ち着くまで間を置いても、途中から代読をお願いしてもかまいません。
「泣いてはいけない」と自分を責める必要はありません。
短い思い出を一つだけ用意しておく
挨拶のどこかで、故人の人柄が伝わる「短いエピソード」を一つだけ挟むと、場があたたかくなります。
長い武勇伝よりも、さりげない日常の思い出の方が心に残りやすいです。
例えば、
「父は毎朝欠かさず庭の花に水やりをしていて、『花にもちゃんと名前で話しかけるんだぞ』と言っていました。
」
といった、一文二文でも十分です。
一周忌 挨拶に関するよくある質問
よくある疑問も知りたいです。
Q1. 一周忌の挨拶でメモを見ても失礼になりませんか?
失礼にはなりません。
むしろ、一周忌のように気持ちが揺れやすい場では、メモを見ながら落ち着いて話す方が安心して聞いてもらえます。
葬儀社の解説でも、「緊張して言葉に詰まるより、メモで確認しながら話す方がよい」とされています。
ただし、原稿を読み上げるより、要点だけを書いたメモをチラッと見る程度にすると自然です。
Q2. 開式と会食前、両方で長く話す必要がありますか?
どちらも長く話す必要はありません。
開始前は30秒程度の「これから始めます」の一言で、法要後・会食前の挨拶で1〜2分ほどきちんと話す構成がおすすめです。
同じような内容を何度も繰り返すと、参列者も聞き取りづらくなります。
「最初は短く・真ん中でしっかり・最後は簡潔に」と覚えておくと整理しやすくなります。
Q3. 一周忌の挨拶で「ご愁傷様です」と言ってもいいですか?
施主からの挨拶では、「ご愁傷様です」は使いません。
この言葉は本来、周囲が遺族にかける言葉だからです。
一周忌の施主挨拶では、「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」「皆様のおかげで無事に一周忌を迎えることができました」といった表現を使うと自然です。
Q4. 一周忌に子ども(小学生〜高校生)が一言話してもよいですか?
喜ばれることが多いです。
特に祖父母の一周忌では、孫からの「おじいちゃん、ありがとう」のような短いメッセージは、親族にとって心に残る時間になります。
ただし、無理に話させる必要はありません。
「話してみたい」という気持ちがあれば、30秒ほどの一言を一緒に考えてあげるとよいでしょう。
Q5. 一周忌でメモリアルムービーを流す場合、挨拶は減らしても大丈夫?
問題ありません。
メモリアルムービーを上映する場合は、挨拶の中身をすべて言葉で説明する必要はなく、「この一年の感謝」と「ムービーを見る前の一言」だけでも気持ちは十分伝わります。
ムービーの前に「短くご挨拶した後、〇〇の写真をまとめた映像をご覧いただきたいと思います」と添える程度でよいでしょう。
一周忌の挨拶と、メモリアルムービーの相性
一周忌でメモリアルムービーを使うと、挨拶の負担を減らしつつ、参列者全員で落ち着いて故人を偲ぶ時間をつくることができます。
とくに、親が亡くなって1年ほどの時期は、言葉にしづらい感情も多く、「うまく話せない…」と感じる方も少なくありません。
一周忌でムービーを流すメリット
想映のFAQでも、葬儀用に作ったムービーを四十九日や一周忌、お別れ会でそのまま上映できることを案内しています。
すでにお葬式でムービーを作られた方は、それを一周忌でも再生するだけでも十分です。
言葉では「ありがとう」を短く。あとは映像の力も借りる、という考え方もよい選択です。
想映のメモリアルムービーを一周忌で使う場合
想映では、ご葬儀や法要・お別れ会で上映するメモリアルムービー(追悼映像)の制作を行っています。
写真データと短いコメントをスマートフォンやパソコンから送っていただく形で、編集を進めていきます。
上映する場合は、会場の再生機器と上映時間を確認し、例えば次のように組み込めます。
ご家族の希望と会場の進行に合わせて選びましょう。
まとめ|一周忌の挨拶は「短く・感謝と一つの思い出」で十分
一周忌の挨拶は、「お礼」と「故人への想い」を、あなたの言葉で短く伝えられれば十分です。
形式よりも、大切なのは「その場に集まってくれた人への感謝」と「故人を一緒に偲びたいという気持ち」です。
一周忌の準備は、葬儀ほどではないにせよ、仕事や子育てと並行して行うと負担を感じやすいものです。
挨拶の原稿は「完璧」を目指さず、7〜8割くらいの出来を目標に、あとは当日の気持ちのままに言葉を足していくくらいで構いません。
必要に応じてメモリアルムービーも取り入れながら、親御さんらしい一周忌の時間を作っていただけたらうれしく思います。
この記事の例文を土台に、ぜひご家族の言葉に少しずつアレンジしてみてください。
参考にした情報
Writer
Sunaga
メモリアルムービーディレクター
「人生の歩みを、想いとともに未来へつなぐ」を大切に、お葬式ムービーの企画・制作を行っています。
葬儀の進行やマナー、写真の選び方、上映時の演出など、お別れの場だからこそ知っておきたい情報を、専門的な内容もわかりやすくお伝えすることを心がけています。
このコラムが、大切な方を偲ぶ時間や、ご家族で思い出を振り返るきっかけとなり、安心してお葬式ムービーを準備していただくためのお役に立てれば幸いです。